ファンタジーの世界が教えてくれること

皆さんは『星の王子様』のお話を読んだことがありますか?

「本当に大切なものは目には見えないんだよ」

という名言は誰でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
星の数を何度も数えては用紙に書き込み、引き出しにしまう地理学者、人に賛辞されることばかり望んでいるおじさん、それが決まり事だから街灯の火を消し続けるおじさん、そんな大人たちが登場します。
それが人間のためだけでなく火山のためでもあるから、火山を掃除し、花に水を遣っている王子様は、そんな大人たちを「へんてこだなぁ」と、感じます。

このお話は、大人の「物事を解釈しようする姿、人に賛辞されたいからそれをする姿」と、「それが必要だから、喜んでくれるからそれをする姿」が象徴的に現れているお話です。
子どもは、私たち大人のように論理的に物事を解釈できる発達段階ではないため、物事を感性・感覚で捉えます。発達としては成長の段階にあると言えますが、人が生きていく上で最も大切なことは、もう感性でしっかりキャッチできるのです。

ファンタジーの世界が発するメッセージは私たち大人にとっても生きていく上でとても重要なメッセージに溢れています。
人として最も大切な感性や感覚を失い、数を数えることや賞賛されることに夢中になっていると、その目的が何であるかということまで見失ってしまうのではないでしょうか?

民主党の「新成長戦略」に盛り込まれた新しい成長及び幸福度に関する調査研究が進められています。
もちろん何事も発展に研究の存在自体はとても重要なことなので、どんどん推進されるべきことだと思うのですが、私には「幸福」を研究している大人たちの姿が、どうもこの「星の王子様」のお話と重なって見えます。
大人は大人の目線でだけで物事を捉えず、子どもたちの感じる感覚の世界に寄り添うことで【本当に大切なものは何か】、そんなことに気づいていけたら世の中は大きく変わるんじゃないかな、そんなことを常に感じています。

2018年1月
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